「じぃじ・ばぁばの医療費が増えるかも!?」ひっそり変わる国のルールと、しなやかなママでいるための「家計のアップデート術」
私がこのブログを書いているのは8月27日…。あと少し…あと少しで、小学生のわが子たちの夏休みが終わります…もうぐったり。忙しい毎日を過ごされている皆さん。心からお疲れ様です。
でもね、そんな私たちがバタバタと過ごしている間に、お国のお金のルールがひっそりと変更されることが決まりました。
「えっ、また増税?」「難しそう、よく分からない……」と心を閉ざさなくて大丈夫。 今回は、おじいちゃん・おばあちゃん世代に直接かかわる、でも巡り巡って、私たち子育て世代の家計や未来にも大事な「新しい法律」について、専門用語を使わずにおしゃべり感覚で解説します!
これを読んで、ルールがかわって不安…とあたふたするのではなく、ルールが変わるならこうしようと、柔軟なライフプランをもってもらうヒントになったらうれしいです。
1. なにが決まったの?「投資の利益」があると医療費が増えちゃうかも、という新しいルール
2026年5月29日、お年寄りの医療費や社会保険料にかかわる新しい法律(改正健康保険法)が国会で成立しました 。
この法律で決まった大きな変更を一言でいうと、 「75歳以上の後期高齢者に『投資の利益(配当や売却益)』がある場合、病院の窓口で払うお金や、毎月の社会保険料がアップするようになるよ」 というものです 。
これまで、特定口座という証券会社の税金の処理がラクちんな口座を使っている場合、確定申告をしなければ、いくら株で利益を出していても「株の収入はないもの」として扱われていました。そのため、収入が一定以下であれば、病院の窓口負担も一番安い「1割」のままで済んでいたんです。
しかしこれからは、確定申告をしたかどうかにかかわらず、投資の利益が自動的にチェックされ、医療費の負担割合(1割〜3割)や毎月の保険料の判定に合算されるようになります。
※ポイント
お馴染みになった「NISA(ニーサ)口座」の中での利益や、ふつうの「預貯金の利子」は、今回の改正後もいまのところ【対象外(影響なし)】です 。あくまで、株や国債などの投資を売り買いしたり、配当金(利息)をもらったりしている場合が対象になる予定 です。
2. なんで今さらそんな変更をするの?理由は「不公平」をなくして「私たちの財布」を守るため
「また税金や社会保険料がアップするの!?」と思ってしまいますが、実はこの改正、私たち「子育て・現役世代」を守るための改革でもあるんです。
理由は大きく2つあります。
理由①:手続きするしないで「収入ゼロ」にできちゃう仕組みをなおすため
これまでは、株の配当金などで年間何百万円も収入がある人でも、単に「確定申告しない」という手続き(申告不要)を選ぶだけで、国からは「収入が年金だけの、生活が苦しい人」に見えてしまっていました 。 この「手続きの選び方ひとつで負担を逃れられる不公平」をなくすのが、1つ目の目的です。
理由②:後期高齢者の医療費、実は「現役世代の収入」から約4割出ている。
75歳以上の医療費のうち、実は約4割は、私たち現役世代が毎月収入から天引きされている「社会保険料」から、支援金として支払われています 。 みなさんも、「なんでこんなにお給料から社会保険料が引かれてるの!?」って明細を見てビックリしたこと、ありませんか?現役世代の負担は、ここ20年で信じられないくらい右肩上がりに増え続けていて、もう限界が近づいているんです]。
だからこそ、「おじいちゃんおばあちゃん世代にも、自分の実力に合わせて医療費を負担してもらおう」というルールに変わりました 。
3. 「75歳以上の話でしょ?」が、実は「私たちの今と未来」に関係アリな2つのワケ
「うちはまだ子どもが小さいし、老後の話なんて関係ないかな〜」と思うかもしれませんが、実は今すぐ知っておくべき理由が2つあります!
ワケ①:実家の親のお財布事情が変わる
実家の両親が株や投資をしていて、今回のルール変更で医療費や保険料がアップした場合、巡り巡って「実家のサポート」や「仕送り」について考える必要が出てくるかもしれません。家族でお金の話をするきっかけになりますね。
ワケ②:将来的には、自分たちにも同じルールがやってくる
今は「75歳以上のじぃじ・ばぁば」だけが対象ですが、お国はすでに、フリーランスや自営業の人が払う国民健康保険」や、全員がかかわる「介護保険」にもこのルールを広げていこう、と話し合いを続けています 。 つまり、「将来、私たちが歳をとったときには、間違いなくこのルールが当たり前になっている」ということなんです。
4. 伝えたいメッセージ:ライフプランは「しなやか」に修正しよう!
このニュースから、現役ママたちに一番受け取ってほしいメッセージはこれです。
「お金のルールや環境は、日々刻々と変わっている。 だからこそ、私たちも柔軟にやり方を変えていこう。」
家計管理や将来の教育費・老後資金の計画を立てるとき、「一度こうやって貯めるって決めたから、ずっとこのままでいいや」と、ひとつのやり方に固執してしまうのはもったいないんです。
たとえば今回のニュースを知れば、
- 「実家の親が株をやっているなら、次帰省したときに『NISA使ってる?』って聞いてみよう」
- 「もし親が将来株を売る予定があるなら、1年で一気に売るんじゃなくて、医療費が跳ね上がらないように何年かに分けて売る方がおトクかもね」
- 「自分たちの将来のために、NISA口座の枠を、最優先で使い切るように計画を立て直そう」
というふうに、新しいルールに合わせて、自分たちの作戦を賢く、しなやかにアップデートしていけますよね。
ルールの変化を「なんか難しそう」と遠ざけるのではなく、「 ルールが変わるなら、私もちょっとやり方を変えてみようかな」と軽やかにステップを踏めるよう人生設計するのが大切です。
5. 今すぐ焦らなくて大丈夫。まずは「知っておくこと」が、一番のセーフティネット!
最後に、安心してください。 法律は決まりましたが、国や市区町村が「株の利益を自動で名寄せするシステム」を作るのには数年の時間がかかるといわれています。 そのため、実際にこの自動合算がスタートするのは、早くても2029年〜2030年頃と予想されています 。
なので、今すぐ慌てて親の株を売ったり、投資をやめたりする必要はまったくありません。
「へぇー、数年後にそんなルールに変わるんだな」と頭の片隅に置いておくだけ。 その「知っていること」自体が、これから先のあなたの家計と大切な家族を守る、一番のセーフティネットになります。
自分にはわからないと投げやりになるのではなく、みなさんが、少しずつでも時代の変化をとらえられるようなブログを書いていきますね!
【出典】
- 厚生労働省「医療保険制度改正法が成立しました」(令和8年5月29日成立・6月5日公布、令和8年法律第31号)
- 厚生労働省 保険局「医療保険における金融所得の勘案について」
